知りたくなかった本当の気持ち
「わりぃ」
少し下がると、俺は屈んだ。
そして小さな声で謝った。
「あんたって...一見変わったように見えるけど、考えは全然変わってないんだね!!」
...まただ。
また俺は來奈を傷つけた。
気をつけてたのに。
後悔した俺は、立ってこの場を離れた。
來奈 side
若王子に迫られ、怖くてヘタレ込んでいる私。
アイツにあんなこと言ったけど、私だって変わってないじゃん。
同じようなことばかり言ってさ。
だけど若王子は帰っていった。
それなりに効いたのか。
もう見た目や中身については言わないようにしよう。