知りたくなかった本当の気持ち
風磨君にチラッとこちらを見られたから、私も挨拶することに。
「おはよ...」
「おはー」
それだけ言って、風磨君は自分の教室に向かっていった。
良かった、特に何も感じてないようだった。
私が安心しきっている中、隣にいる人は楽しそうに別のことを考えている。
「おっ。 そういえば風磨って結構良いポジションにいるじゃん」
なんて呟いている。
...............待て待て。
里桜の頭の中を覗いてみる。
さっきは私と若王子を付き合わせようとした。
そして今、風磨君が良いポジションにいるって言った。
いつか忘れたけど、私は里桜に風磨君の良い所を言って若王子よりも好印象だということを言った。