知りたくなかった本当の気持ち
カバンを持った相手に遭遇してしまった。
嫌な予感がしたのを放っておくことができない。
「最近帰るのはぇーじゃん。
仕方なくおまえのペースに合わせてやるよ」
なんて上から目線なコイツ。
この性格を変えてほしい。
ん?
なんかコイツの教室から、何かを感じる。
若王子が邪魔で何なのかわからない。
ちょっと盗み見ると。
コイツのクラスメートの数人の女子がこちらを見ていた。
私と目が合うと、反らしていた。
「私まだ帰る気無いから」
「は? でもおまえカバン持ってるじゃねぇか」