知りたくなかった本当の気持ち

あまり拒否反応を見せず、図書室のドアを開けた。



この時は里桜のアドバイスが浮かんだわけじゃない。



呆れていつもと同じ態度をしようとは思えなかったからだ。



私は自分で良いと思った席を見つけて、そこに着いた。



そして隣に座る若王子。



コイツは本当にちゃんと勉強するのか?



小学生の時はちゃんとやってたみたいだけど。



少し気になりながらも、まずは授業で出された課題を仕上げる。



教科書を見ながらやり、すぐに終わった。




そしてテスト対策用として貰ったプリントを出す。



提出期限はあるけど、それを気にしてるわけじゃないけどね。




「うげっ!

そのプリントってやらないといけなかったのかよ!」



< 167 / 444 >

この作品をシェア

pagetop