知りたくなかった本当の気持ち
少しだけ良いと考えていた來奈の姿
と言うと、彼女は恥ずかしそうに顔を反らせながら言った。
「違うってば!
そういう意味じゃない!」
こんな風に取り乱す來奈は、貴重だと思う。
やばい、かわいい…。
ずっと見ていたくなるし、いじめたくなる。
だけど俺を無視した來奈は、すぐに図書室から出て行った。
俺も彼女の後をついていった。
顔を赤くしてる原因を掴むためにも。
「珍しいじゃん。
そんな態度しながら俺から逃げるの」
学校を出ると、早速おちょくることにした。
だけどこう話しかけたのは間違えだったかもしれない。