知りたくなかった本当の気持ち
「うん…」
來奈は戸惑いながらも、俺の声援に答えてくれた。
そして俺は仕方なく、一人で帰ることにした。
またここ数日、一人で帰る日が続く。
そりゃ話しかけてくれる女子はいるけど…。
來奈じゃないと嬉しくない。
だから自然に体が拒否してしまう。
來奈 ライナ side
里桜の言う通り、本当に若王子は私に優しく接してくれている。
昔の彼と全然違う…。
だから時々戸惑ってしまう。