知りたくなかった本当の気持ち
それ所かアイツを見直して、好意を持ちつつある。
ダメだよ! あんなヤツに好意を持つなんて!
これも相手のなんかの作戦かもしれないし。
例えあいつに惹かれたとしても、何されるかわからないし。
いや相手に惚れ込むと、それをネタに何かさせるに違いない。
相手の策略に嵌まるもんか。
そう思いながら、私は生徒会室に向かった。
「あ、來奈ちゃん来たね」
生徒会室に入ると、第一声は戸成先輩からだった。
「ごめんなさい、遅くなりました」
もう既に私以外の役員は集合していて、会長の戸成先輩の指示を聞いていた。
「こっちこそ、まだ來奈ちゃん来てないのに先に話し合い始めてごめんな。