知りたくなかった本当の気持ち
今まで忘れてたのに…。
やっと忘れられたのに。
弱気になっていた私が連れてこられた所は、空き教室だった。
「何でこうなってるかわかってる?」
机にドカッと座った栗橋さん。
こうやって乱暴に扱う人がいるから、生徒会が処置しないといけなくなるんだよ。
なんて呑気なことを考える。
だけど栗橋さんらの表情を見ると、とてもじゃないけど目の前の状況を突きつけられる。
「私を…いじめるためでしょ」
「はなっからそうしようとは思ってないわよ、あたしたち。
そんなに悪い子じゃないからさ~。
今日はね秦野さんに忠告しに来たの」