知りたくなかった本当の気持ち
だけどここで怯んでいたら、もっと突き落とされるかもしれない。
だから私は言い返した。
「なによ…。
いかにも私が悪いみたいに言って。
詳しいことも知らないくせに、あれこれ口出ししないで!
それに若王子くんと話すか話さないかは、私の勝手でしょ!?
好きなら自分で頑張ればいいじゃん!
自分の力でなんとかすりゃあいいじゃん。
そんな事もできないくせに、私だけ禁止事項を作るのはやめて」
栗橋さんが一旦引いたかと思えば、また姿勢を整えてこちらに歯向かってきた。
「その頑張ろうとしている所に、あんたが邪魔してるんでしょ?!
邪魔物はいない方が、皆だってやり甲斐は出てくる。
邪魔物を排除するくらい、何が悪いって言うの…」