知りたくなかった本当の気持ち
封印していた私の過去…。
少しだけこじ開けられそうだ。
「ちょっと來奈!どういうつもり?
昼休み、最後まで戻ってこなくて」
「ごめん…
ちょっと話しかけられてたから、その人たちと話してただけ。
思った以上に時間がかかってごめんね」
「もぅ…」
ん? 里桜の様子が変…。
いつもならもうちょって何か言い返すのに。
「どうしたの?」
「え、何が」
里桜は隠すつもりだ。
照れているとことを。
「若王子と何を話してたの?」
私が彼の名前を出すと、里桜の反応があからさまとなった。