知りたくなかった本当の気持ち
「でさ! ぶっちゃけ風磨のことどう思ってんの?」
喫茶店で注文を済ませると、間髪入れずに彼女は私に訊いてきた。
それに少し驚いたあたしは、間を取ってしまった。
「やっぱさー。
小学生の時から一緒の学校にいた人だから、そーいうの気になるの。
教えてよ」
里桜が迫ってくる。
ホント恋ばな好きだなぁ。
「あの優しさとかいいよね。
空気読めるし。背高いし。 爽やかだし。
一番いい所は、何と言っても声だよ!」
私が風磨くんの印象をしていると、ニヤニヤしだした里桜。
里桜も結構分かりやすいかも。
「声?」
次は抜けた声を出した彼女。
どうやら私が感じてる彼の魅力は、伝わってないみたいだ。