知りたくなかった本当の気持ち
私はどれだけ惑わされればいいのだろう。



「あんたに…アドバイスしてもらえるような事じゃないの。

それに私は…あんたのアドバイス、要らない」



そうだよ。


栗橋さんの事知ってるはずなのに、何もしてくれていない。



その癖一人前を装って私に助言?



笑っちゃうよ。



私は思わず鼻で笑ってしまう。



「あんたあんたって…なんなんだよ!てめーは!


人がせっかく親切に助けてあげようとしてるのによ!


お前は人の親切を侮辱して返すんだな」



頼ってこいって言わんばかりの目をしているかと思ったら、今度は襲撃してきそうな目。



おまけに立っているせいで、余計に勢力を感じる。



「私は一度もあんたに助けを求めてなんて言ったことない!」




鞄を掴んで、盾にする。



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