知りたくなかった本当の気持ち
私の意見はどこまでも雰囲気を悪くする気がする。



「もうすぐでレストランに着くよ!

あ~、私お腹減った」



こんな空気を維持したくないと思い、話を反らす。




「はぁー」


話をそらしたとわかったのか、里桜はため息をついた。



「康君か風磨、どっちかにしようと思わないの?」



注文した品物が来て、それに手をつけようとすると。



里桜は訊いてきた。



その質問にどう答えれば良いかわからず、動きを止めてしまう。



< 285 / 444 >

この作品をシェア

pagetop