知りたくなかった本当の気持ち
「この2人は確実に來奈の恋愛対象に入ってるでしょ?」
平気な顔をして、里桜はレタスをむしゃっている。
私は平静を装いながら、ハンバーグを小さく切りながら言う。
「う、うん…。
れん、愛対象には、入ってるけど…
なんか恋人になること想像しても、全然ピンと来ないんだ」
「そんなこと、考えなきゃ良いじゃん。
付き合っちゃったら、自然と慣れていくもんなんだから」
さすが里桜…。
そんなに間を置かず答えを出してくれる。
「そんなもんなんだ…」