知りたくなかった本当の気持ち
「そうよ!
よかったらあたしがアプローチしてあげようか!?」
ここでテンションが上がる彼女。
私は遠慮しながら、切り終えたハンバーグを口に入れることになった。
「大丈夫、自分でするから…」
「もう、何よ。
あたしがこんなに乗り気なのにさ。
わかった、じゃあたしは來奈の結果報告と、その時の表情で我慢するよ」
んー?
なんだかこの彼女の諦めに、素直に頷けない。
「だけど…。
もしかしたら…
父さんが紹介してくれる人が、いい人かもしれないから。
この事は保留か、無かったことになるかなぁ」