知りたくなかった本当の気持ち
「ん、どうしたの?」



唐揚げとご飯を口に詰め込んだ里桜は訊いてくる。


私はアイツに抱き締められたことを思い出してしまったのだ。



顔が熱くなっているのがわかってしまう。



「いや、べつに…」


私はアイツの行為を黙っておくことにした。



いくら親友だとは言っても…。


私には言えない。



「ちょっと!

何で言わないの?


まぁあたしには大体想像できるけどねー」



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