知りたくなかった本当の気持ち
でも今になると、付き合ってもいっか、と思えている。



「とりあえず家を案内しますから、ついてきてください」



そう言って私はこの張り詰めた空気を回避することにした。



「ここが父さんの書斎、

隣が母さんの部屋...


そしてその向かいが両親の寝室です」



2階に行き、淡々と説明をする。


神崎さんは時々しか相づちを打ってくれない。



「そしてここが私の兄さんの部屋、そして少し歩いた所に見えるドアの所が、私の部屋です」




最後に私の部屋を説明をして閉じた。



「あなたが私の彼氏となることだから...。

まぁ私の部屋に出入りはして良いけど...


ちゃんとノックして、私の返事を聞いてから入室してくださいね。



それと私がいない時には勝手に入らないで下さいよ」



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