知りたくなかった本当の気持ち
 「里桜、おはよう」


先に着席している彼女に話しかける。



「おはよー。

お、そこまで顔色悪くない。

...ってことは、昨日の相手が悪くなかったってことね」



私が里桜の席の前に行っている時に、もう私のことを推理してる。



しかも合ってるし...。



やっぱり私の親友、里桜は侮れないなぁ。



「そうだよ、里桜のいう通り。


私、あの人となら一緒に住んでも大丈夫だよ」



口が滑った。
この時はそんなこと、全然思わなかった。



次の彼女の言葉を聞くまでは。




「一緒に住むって...。
あんた、先のこと考えすぎじゃない?


もしかして好きになり過ぎちゃって、そこまで妄想しちゃったの~?」



里桜のからかいに、私は顔を赤らめてしまう。



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