知りたくなかった本当の気持ち

当たり前のように言う里桜。


そんな彼女について行けない。


「あ!風磨!
話の続きを聞いてよ」



廊下を通る彼に、猛スピードで追いかける里桜。



もはやこれからの時間は屈辱の時間だ。



「ごめん。

秦野の話聞きたいけど、部活行かないとわりぃんだ。

また時間がある時に聞くわ」



と爽やかに交わしてくれた。


さすが風磨くん。



「あ~あ。残念」


里桜はふてくされながらこちらに戻ってきた。



「まぁまぁ。

風磨君も暇じゃないんだし」


「恋情に時間は関係無いの!!」



「は?」


< 320 / 444 >

この作品をシェア

pagetop