知りたくなかった本当の気持ち
当たり前のように言う里桜。
そんな彼女について行けない。
「あ!風磨!
話の続きを聞いてよ」
廊下を通る彼に、猛スピードで追いかける里桜。
もはやこれからの時間は屈辱の時間だ。
「ごめん。
秦野の話聞きたいけど、部活行かないとわりぃんだ。
また時間がある時に聞くわ」
と爽やかに交わしてくれた。
さすが風磨くん。
「あ~あ。残念」
里桜はふてくされながらこちらに戻ってきた。
「まぁまぁ。
風磨君も暇じゃないんだし」
「恋情に時間は関係無いの!!」
「は?」