知りたくなかった本当の気持ち

間接的な言い方をされ、彼の言いたいことを理解する。


返事をしようとすると、私は彼にキスをされていた。


突然の事で思考が停止した。


彼の甘いキスは、私の行動を止める効果がある。



顔を離されると、やんわりと微笑む神崎さんは言う。


「俺たちはまだ気持ちが通じ合ってない恋人関係。

こうでもしないとお互いが好きになれないと思ってね。


來奈ちゃんは、嫌いかな?
   こういうこと」


まただ。


また神崎さんは余裕ぶって私に話すんだ。



私が今どれだけ照れ隠しをしてるのかも予測して。



< 337 / 444 >

この作品をシェア

pagetop