知りたくなかった本当の気持ち
何をされるのかと思ったら、この場に寝かされた。
自分の顔を見られないように、背もたれの方に向けてしまう。
それから彼は一度私の元から離れた。
静かで、楽な姿勢となったことで、つい私は目を瞑ってしまう。
すると数秒後に優しく、何かが私の体に乗った。
目を開けると、毛布がある。
そして慌てるように神崎さんを見た。
「やっぱり面白いよ、その反応。
かわいいな、來奈ちゃんは。
この毛布は奈歩さんが使ってたんだろ?
これからは俺が使わせてもらうけどな」
彼の言葉に毛布で顔を覆い隠したくなる。
だから目から下を毛布で隠した。