知りたくなかった本当の気持ち
徐々に現れてくる本性
それから時は流れ、あと1週間で夏休みに入る時期となった。
「來奈!
今週はもう生徒会の仕事は終わったんでしょ?
遊びに行こうよ!」
昼休みに入ると同時に、弁当を持ってやってきた里桜は言う。
彼女の言う通り、7月の期末テストが終わると、少しだけ生徒会の仕事をしたのだ。
今学期の振り返りと、2学期の予定について。
2学期の予定は大方決めて、あとは夏休みを終えてからの話し合いとなり、
先週の金曜日で一旦生徒会はキリをつけた。
「いいよー!
どこ行く?」
「あんまり遅くなっちゃいけないんでしょ?
神崎さんだっけ?
彼のご飯作らないといけないでしょ?」
そうだ。