知りたくなかった本当の気持ち
今までは晩ごはんに遅れるまで、遊んで良かったんだ。
父さんの叱りはあるけど。
今は違うんだ。
私は腑に落ちない顔しながら、里桜に返事をする。
「今までと同じくらい、とは言わないけど、
少し早めに帰るだけになると思うよ」
美味しそうな顔をしながらご飯を食べる里桜は、返事をする時になると疑問を抱いている。
「あんまりギリに帰ると、料理失敗するんじゃないの?」
私も里桜と同じく、ご飯を食べる時はいまいちな顔になる。
「最初は気を付けてたけど...。
何か最近の琉生さん、私に冷たいんだよね。
仕事で疲れてるのはわかるけどさ、何か辛い」