知りたくなかった本当の気持ち
あたしだってそこまで自信があるわけじゃないんだからね。
よし!
目的地も決まったということで、早速行こう!」
「うん!」
私は上機嫌に教室を出て行ったのだった。
うぅわ、タイミング悪。
下駄箱に行くと、そこに若王子の姿が。
顔をニヤリとさせた里桜を、私は見逃さなかった。
「ダメ、今回は。
本当に。 お願い」
里桜はコイツも誘う気だってこと、すぐにわかった。
だから私は彼女の右手を掴んで止めさせた。
「えー。
まぁ來奈がそんなに真剣にお願いするなら、仕方ないか。
でもね...」