知りたくなかった本当の気持ち
それは紛れもなく...目から流れたものであった。
もう止まったと思ったのに...
また流れてくるなんて...
腕で涙を拭いてた時。
こちらに近づく足音が聞こえた。
急いで涙を引かせた。
「どうかされたんですか、來奈さん」
この深夜に、目の前に現れたのは父さんの方の執事だった。
「何もないです!
失礼します」
私は走って自分の部屋に戻った。
父さんの執事は56歳。
優しいオーラを出してるんだけど、なんか怖いんだよな。
そんなことを一瞬考えて、私はベッドの上に行った。