知りたくなかった本当の気持ち
「そっか...
あたし的にもう少し詳しく聞きたい話でもあるから。
いつか話してよ」
知ってるよ。
里桜にこの話題を乗せてる時、結構真剣に聞いてくれてるから。
もう何年も経ってるんだから、あたしも吹っ切れないといけないんだけどな。
「あ、チャイム鳴った。
また後でねー!」
朝の時間を終わらせる合図が鳴ると、教室にいる人全員が名残惜しそうに席についていった。
私もまだまだ里桜と話したかったな。
冬休みの話。
あんな嫌いな人の話はしたくないし、思い出したくもないよ。