知りたくなかった本当の気持ち

昔みたいにって...


やっぱりコイツ、私の気持ちわかってないんだ。


どんな思いをしてるのか、知ろうともしてないんだ。



アイツが私に接してる時の顔、もう7年くらい経ってるのに忘れられない。



その顔をまた見ないといけないんだ。


自分の心を傷つけて。



「もうあんな事されるのはごめんだよ!


やっとあんたが居なくなって、清々してたのに!!


何で戻ってきたの!?


どうして性格は変わってないの...」



私が相手の目を見て、訴えていると。


彼は私の肩を突いて、壁に突き飛ばした。



そして両手首を壁に押さえつけ、私の動きを封じた。



若王子の目付きが、昔に戻った。



私をいじめるのを楽しんでる目。



私の嫌いな目。



< 78 / 444 >

この作品をシェア

pagetop