知りたくなかった本当の気持ち
何でついてくるの?
若王子は。
だけどそれから私は話しかけなかった。
家の前にたどり着く。
「へぇ。お前ん家ここなんだ」
最終的に家までついてこられ、私の家を知られた。
まぁ私の家は、そう簡単に来れる場所ではないと思う。
家に入れば、広くて迷子になる虞もあるし。
見た目話しかけにくい執事や、ねちねち聞いてくる家政婦もいるから。
中の事を知らない若王子みたいな人は、家に入る覚悟を決めたとしても、そういう人の事を知らないから、びっくりして後悔するだろう。
だから多少入れてもいいかも...と思ってしまう。
「意外と広いんだな」
へぇ、その事知らなかったんだ。
前に言ったことあると思ったんだけどな。