知りたくなかった本当の気持ち
それから私は何も言わずに、家の中に入ろうとした。
だけど...なぜかわからないが、若王子に腕を捕まれた。
「何よ?」
嫌なことが起きるしか想像できないから、私は強気で聞く。
「いや...その」
さっきの態度とは打って変わって、下を向いてぼそぼそとしている彼。
そんな彼の作戦が読めないから、突然若王子を突き飛ばした。
そしたら見事に彼は離れた。
絶対なにか脅されると思って、私は門を開けてすぐに閉めた。
そして走って家に入っていった。
そのまま自室に行き、ベッドに倒れた。
もう何も考えたくない。
そう思って無心になると、いつの間にか眠っていた。
私は気づかぬうちに、体は疲れきってたんだ。
起きてケータイに電源を入れる。