知りたくなかった本当の気持ち
兄さんが大事に使っていたものを手に取る。
その行動さえも胸にじーんと来る。
見つけた。
私の安心できる場所。
そう思うと、元兄さんの部屋から出た。
免疫がついてしまって、本当に安心したい時にできなくなったら困るから。
きっとこれからもっと辛いことが起きると思う。
根拠は無いけど...なぜかそう思う。
それから家政婦か作ってくれていた朝御飯を食べる。
今日1日分のご飯はあるけど、明日からはまた自炊生活だ。
朝ごはんを食べ終わると、適当に散歩することにした。
若王子の存在が明示され、心が曇っている。
少しでも晴らすために、外に出る。