私が最後に盗んだもの。
「ただいまー」
「お帰り。
俺腹減った。
早くなんか作って。」
「うん…
って!
あーーーっ!」
「なに?
うっせーなぁ…」
「夕飯の材料買うの忘れてた…」
「はぁー?」
「…なんか、出前する?」
「やだ、お前は俺のメイドだろ?
俺はお前の手料理が食べてぇの。」
「(…なに、キュンっとしてんのよ…私。)わかった。
材料買ってくるから待ってて。」
最近、私おかしいんです。
彼の言動にキュンと来てしまうんです…(泣)
でも、恋なんて認めませんっ!
怪盗なのに…
奪う側なのに…
心を奪われるなんて…
絶対に許されない!