私が最後に盗んだもの。
「輝星さんっ!」
「海鈴ちゃん、制服って事は今帰り?」
「いえ、1回帰ったんですけど、晩御飯の材料を買いにそのまま来たんです。」
「え?海鈴ちゃんが作るの?」
「はい、そぉですよ?」
「へー、今度海鈴ちゃんの手料理食べたいなー。」
「私下手ですよ?」
「おぉ、こいつの飯はまずいぞ。
ほら、いくぞ。」
輝星さんと喋ってたのに、西園寺くんが割り込んできて、
私の手を引き歩き出した。
「え?
あ、さようなら!
輝星さん!」
「バイバーイ!海鈴ちゃん。」