私が最後に盗んだもの。



地面体が着く前に、西園寺くんが私を受け止めてくれた。




的田は、『ひぃ…』


と、声をあげ屋上から、出ていった。



「海鈴…海鈴…」




西園寺くんが私を抱きしめ、何度もそう言った。




初めて名前、



呼んでくれた。



「なんで…俺なんか…守んだよ…。」




「そんなの…決まってんじゃん…




ネットでどんなに…叩かれても…


恋愛する…資格…ないって…


言われても…



私は西園寺くんが…龍が…




好きなんだもん……」




私は最後の力を振り絞り、




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