君と手を繋ぎたくて
プロローグ









先輩。

今から当たり前のこと言いますね。





あたしは先輩が、

好きじゃないんです。

大好きなんですよ。




先輩はあたしのことを、

ただの後輩としか思っていないかもしれません。




だってあたしは先輩の彼女のはずなのに、

先輩はあたしに何もしてきませんもんね。

手を繋いだり、

目を合わせたり、

キスもしてきませんよね。




でも、良いんです。

それでも、良いんです。




先輩の傍にいられるのなら、

あたしはそれだけで幸せですから。




先輩。

あたしが先輩のこと大好きだってこと、

それだけは覚えておいてくださいね…?






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