君と手を繋ぎたくて








気が付くと、家の中のベッドの上にいた。

頭が酷く痛んで、起きることが出来なかった。

ふと視線を感じて、重たい頭を右へ動かすと。






「……ッ華子…」





目を真っ赤に腫らした、華子が正座して、射抜くような鋭い視線を、俺へ向けていた。





「ユウシ…ドウシテ?」

「華子……」

「…どうしてよォッ!!」





いきなり勢いよく胸ぐらを掴まれ、思わずせき込む。

顔のすぐ近くには、憎しみを秘めた瞳を俺へと向ける、華子がいた。






「アンタが、アンタが!
アンタが雛乃を殺したんでしょ!?」

「……ッ!」

「どうして助けなかったのよ!
どうして雛乃が死ななくちゃいけなかったのよ!
…どうしてよォッ!!??」





華子は泣き叫びながら、俺の胸ぐらを掴みながら、グラグラ前後へ揺らした。

俺は何も言うことが出来なかった。








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