Anywhere

+ウリモノ+

 「響!!お待たせ!!華月さん見つかった?」

「うん、ほらあそこのベンチに座ってる人・・・」


 響はベンチを指差した
    すると横を一人のサラリーマンが通り
  華月の方に行った


『君かな?真姫ちゃんっていうのは・・・?』


 華月は頷くとそのサラリーマンと共に
ラブホテル街に入っていってしまった


「響~っ行くの・・・?」

  「行くよ・・・頑張ろう月!!」

「うん・・・」

   月は頼りなく答えた



 『ねぇ真姫ちゃんフルコースで5万
        払えばいいんだよね?』

「うん・・・じゃあ、よろしく」



 響と月はこっそり後ろから尾行した

  「なんか、しゃべってるけど・・・聞こえないね・・・」

 「それより響・・・さっきからニヤニヤしながらいろんなひとが見てるよぉ・・・」

  「大丈夫だよ防犯ブザー持ってるし♪」

強がっているが響も相当怖かった

  すると華月とサラリーマンは一番大きなラブホテルに入っていった

「ちょっと・・・何となく想像はついてたけど
         リアルにこんな・・・ねぇ?月・・・」


 「うん・・・って、あ!!ヤバい!!警察!!
            逃げなきゃ補導されちゃうよ!!」

「じゃあ・・・今日は帰ろ!!これからのことは
           見なくても分かるしね!!」


そして二人は終電に乗り込んだ


「ふー・・・どうする?今日のこと・・・」

 「・・・明日・・・明日お金を渡す時に言ってみよ!!やめろって」

「うん・・・それにしても響って強いよね
        私、怖くて怖くて・・・」

響は寂しげに微笑んだ

  「もう何も・・・怖いものないの・・・私」

「どういうこと?」

 「もう少しで・・・分かると思うよ?月・・・」


月は腑に落ちなかったがそれ以上は聞かなかった


+つづく+ 
  

   
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