Anywhere

+ツナガリ+

次の日の朝・・・
 予想通り美崎と蓮見は


華月の机へ向かった


 「華月さんっ♪どーだったぁ?」

「ちゃーんと稼げたのかなぁ?」


  華月は茶封筒を差し出した


「うん・・・一応・・・6万はいってる」


 そういうと逃げるように教室を去った

  
  「今回は真姫って名前でオヤジと
        合わせてみたけどぉ・・・」

 「うん、今までで最高額じゃん!?」


  二人は嬉しそうに3万円ずつ自分の財布に入れた


「ねぇ・・・美崎さん、蓮見さん・・・」


  遠くで見ていた響が話しかけた


 「なに?何か用ぉ?」


美崎たちのあまりの自覚のなさに響と月はあっけにとられた


 「・・・美崎さんたち・・・華月さん使って金儲けしてんだって?」


「やめなよこんなことっ・・・だいたいなんでやってるの?」


  響と月はあくまでやわらかく聞いた



「はぁ?あんたたちにそんなこと言われる意味がわかんないんだけど」


  「ホントだよ。これは華月とうちらの問題じゃんよ」


それを聞き今まで響の後ろにいた月が言った


   「違う!!あんたたちだけの問題じゃないよ!!
          うちらはみんな、クラスメイトなんだよ?
       心配するのは当たり前なんだよ!!」


月は涙目になりながらも必死で伝えようとした


   だが・・・伝わるのは難しかった


「いいかげんにして・・・
    ウザいんだよ!!」

美崎と蓮見はそのまま教室を出て行ってしまった

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