私の居場所
8
昨晩はあれからから揚げを大急ぎで揚げて、夕食に必要な買い物以外はそのままにして私は帰宅した。

「園美、早く起きないと遅刻するよ。」

いつもは目覚ましで起きてくる私が、なかなか起きてこない事を心配したお母さんが部屋までやっていた。

昨日の買い物の疲れか、私はぐっすり眠り込んでいて居たようだ。

「ありがとう。」

私はベットから飛び起きると、慌てて支度にかかる。

コーヒーだけを飲むと、私は足早に車に行きエンジンをかけた。

「颯太さんもちゃんと起きているかな。」

そうつぶやきながら、焦る私。

そろそろ颯太さんのアパートが見えてくる。

昨日荷物を降ろしたあたりで、立っている颯太さんの姿。

部屋まで起こしに行くことにならなくて良かった。

「おはよう。今日は少し遅めだな。」

そういう颯太さんも少し眠そう。
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