私の居場所
着替えていると、そこにラインが入って来た。

「誰だろう?」

そう思ってみると、颯太からのものだった。

-初日は無事に終わった。-

それだけの事だったけど、とても嬉しかった。

思った通り、頑張っているんだな。

返信はした方が良いよね…。

-お疲れ様でした。-

それだけ送った。

颯太も私もラインは苦手のようだ。

私はほっこりしながら、お母さんの手伝いをするためにキッチンに行った。

「おい、福山君出張なんだって?」

リビングからお父さんが聞いてきた。

そうか。

こういうのは普通の会社で言う出張と同じ事なんだな。

改めてそう思った。
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