私の居場所
「うん。1か月行きっぱなしだって。」
「そうか。酒飲み仲間が出来たかと思って楽しみにしていたんだけどな。それならしばらく無理だな。」
お父さんはがっかりした様子。
「お父さんは福山さんの事、気に入っていたからね。」
お母さんが笑う。
「いかにも職人って感じで、気持ちのいい奴だからな。」
へぇ~、颯太はどうやらお父さんの評価も良いようだ。
「また帰ってきたら、お父さんが待っているって言っておくよ。」
もう颯太の話はここまでで十分。
私はそこで話を切った。