私の居場所

「うん。1か月行きっぱなしだって。」

「そうか。酒飲み仲間が出来たかと思って楽しみにしていたんだけどな。それならしばらく無理だな。」

お父さんはがっかりした様子。

「お父さんは福山さんの事、気に入っていたからね。」

お母さんが笑う。

「いかにも職人って感じで、気持ちのいい奴だからな。」

へぇ~、颯太はどうやらお父さんの評価も良いようだ。

「また帰ってきたら、お父さんが待っているって言っておくよ。」

もう颯太の話はここまでで十分。

私はそこで話を切った。












< 134 / 227 >

この作品をシェア

pagetop