私の居場所
「ちゃんと園を支える準備があった。だからご両親に…、特にお父さんには何度も電話した。これからの園の為に…。」

颯太…!

私が部屋にこもって泣いている間、颯太は動いてくれていたんだ。

「最後はちゃんと分かってくれたよ。園の事を大事に思っている思いは同じだからな。それですべて俺の思っているようにすれば良いって言ってくれた。」

ああ…。

だから両親は話せないから、颯太に聞けって言ったのね。

「園はさ、いつになったら自分の思っている事を俺にすべてぶちまけてくれるの?」

颯太の何とか感情を抑えようとしている声。

「だから、ラインも無視した。切羽詰った園はどうするだろうって。こっちまで慌てて来てくれると、もっと嬉しかったんだけど。」

私だって出来ればそうしたかった。

今日仕事が終わったら、駆け付けようと何度思ったか。

でも…。

「園、合格だよ。これが一番早く俺と話が出来る方法だよな。周りの誰にも迷惑を掛けずに。」

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