私の居場所
私は一度多く深呼吸をすると、ゆっくり話し始めた。
颯太の自分に接する態度が変わった事。
みんなに言われ、送迎が始まったが、それだけではなく夕食も作りに行っていた事。
親に颯太が挨拶した事。
颯太と買い物に行った事。
颯太が別の工場を手伝いに行って、颯太を好きだと自覚した事。
颯太と結ばれた事。
その後の颯太と両親の騒動の事。
そしてさっきのお昼休憩の社長の話にたどり着いた。
悦子さんは私のたどたどしい話を、時々うなずきながら口も挟まずに聞いてくれた。
「それで私、さっきの昼休みに颯太に電話したんです。もう無我夢中でした。」
悦子さんはくすっと笑った。
「その結果がその顔なのね。」
「はい。」