私の居場所
颯太は着替えようと思ったのか、ベットから出ようとする。

「颯太。」

私は颯太の腕を掴んだ。

「園?」

颯太の動きが止まる。

「お願い。おはようのハグをして。」

そう顔を真っ赤にして言った私に、颯太は満面の笑みを見せた。

「園、そんな可愛い顔をすると、ハグだけじゃ済まなくなるぞ。」

そう言いながらの颯太のハグは、とても温かくて力強かった。















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