私の居場所
でもそんな私の様子に気が付かない福山さん。

「うどん屋で良いか?この病院のそばにうまい所がある。」

ちょっとご機嫌麗しそうに感じる。

でもきっと油断してはならない。

私は緊張感を保つ努力をした。

「お任せします…。」

私は福山さんに逆らわないようにそう言った。

「園は何か嫌いな物ある?」

福山さんが聞いているのは、食べ物の好き嫌いだよね。

もう福山さんが話す事に、いちいちドキドキする。

こんな緊張がずっと続いたら、私は持たないよ…。

「大丈夫です。量はたくさん食べられませんが、好き嫌いなく何でも食べられます。」

そんな私の言葉に、ふ~んという反応を福山さんがした。

やっぱり怖いよ。








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