私の居場所
福山さんの貴重なお休みを私の為に潰すなんて、申し訳ない。

しかも今の状態で、福山さんと休みにどこかへ行くなんて、とんでもない。

緊張で間が持たない。

「何か予定があるのか?」

そんな私の言葉は福山さんの耳には入っていないようだ。

「別に予定があるわけでは…。」

さっきから私の言葉は、中途半端なものばかり。

「よし、決定。行先は考えておくから。園の家に9時頃迎えに行く。」

それだけ福山さんは話すと、私の何か言いたげな顔に圧力をかける。

「質問や抗議は受け付けない。分かったな。」











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