私の居場所
「そんなに俺に隙を見せると、食っちゃうぞ。」
「へ?」
私はイマイチ福山さんの言っている事が分からなかった。
「おにぎりですか?」
とっさにそんな事を言ってしまった私。
そんな私に福山さんは思いきり吹き出した。
「園、反応が面白すぎる。」
どうやら笑いが止まらないようだ。
「福山さんが変な事を言うから…。」
私は思いきり怒った顔をする。
「園が怒ったって、俺は怖くないよ。」
いつもこうやってあしらわれてしまう。
そこへ工場からみんなが引き上げて来た。
ああ、良かった。
「おう、今日の分はこれで終わろう。明日のお昼過ぎには残りの分も完成するだろう。」