50年目のプレゼント
 人の死はあっけない。



 時々、煩わしいとも思う

 家族。

 
 家族を失うという辛さを

 初めて味わった。


 いるはずの人が

 もうどこにも存在しないという

 言いようの無い寂しさ。


 苦しんでいるおばあちゃんの

 映像が何度も頭の中で

 繰り返されて、

 かわいそうで仕方が無かった。


 何日も何日も泣いて

 私はしばらく立ち直れなかった。
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