50年目のプレゼント
 私たちの計画はこうだった。

 
 誕生日の夕方、

 私がおばあちゃんを森まで

 連れて行く。

 
 おじいちゃんは先回りして、

 森で待機。

 
 で、2人で森のデートをしてもらう。
 
 もちろん、腕を組んで。

 
 暗くなったら

 蛍が出てくれると最高

 なんだけどなー。


 そう言うとおじいちゃんは

 「たぶん、もういないじゃろ。」

 
 と寂しそうに森の方を見た。

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