乱華~羽をくれた君~Ⅲ【完】
それに続いて渉ママも、
「渉の母です~!桐谷さんにはいつもお世話になってぇ~」
と、同じく陸さんの側に駆け寄る。
な、、、なんなのこの二人!!!
陸さんが来たら突然声色変えるしっ!
それに、とても仲良く…なんてしてないのにーー!
陸さんに馴れ馴れしくしている2人にイライラする。
さっき鳶って言ったら笑ったくせに!
「これからお仕事ですかぁ?早く行かないと遅刻になっちゃいますもんねぇ」
優斗ママがそう言いながら、陸さんの顔を覗きこむようなそぶりを見せた。
「あ~別に…自分の会社なんで、そんなのどーにでもなるから…」
陸さんのその言葉に二人は目を見開く。