乱華~羽をくれた君~Ⅲ【完】
「優奈も頭はいいけどまだガキだしな、これからも色々教えてやってよ」
そんな風に嬉しそうに微笑まれると…
余計に胸が痛い。
優奈ちゃんの事…守ってあげたかっただけなのに。
「ごめん…今日はもう寝るね」
「奈緒?」
私は陸さんの顔も見ずにリビングを出た。
今日は頭が混乱する事ばかりで疲れた。
誰を信用したらいいのかわからない。
あの優斗パパだって私にあんな事してきて…
もう誰とも会いたくないよ…